雲ノ平

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■山域:北アルプス雲ノ平

■日程:平成25年9月22日(日)~9月26日(木)

■メンバー
CL・気象 石戸谷/同格 竹内/SL 佐藤(知)/食当 天野・井上/装備 嶋田/医療 佐藤

■行動記録
9月22日(日) くもり

06:22 内野駅出発。遅刻者はなし。ここから長い電車の旅が始まる。くるまちゃんのザックが目茶苦茶重い。20キロは超えているようだ。何が入っているのかさっぱり見当がつかぬ。嶋田の腰は2日前から痛むらしい。大丈夫だろうか。

11:34 滑川駅着。ここでJRから富山地方鉄道に乗り換える。JRの駅と地鉄の駅は地下道で繋がっている。

11:54 滑川駅発。小さくてかわいい電車に乗り込む。ワンゲルの山行で私鉄を利用するのは珍しい。

13:12 有峰口駅着。
 予約していたジャンタクに7人で乗り込む。トヨタのハイエースだったので車内はかなり広かった。9人+アタックザックでも大丈夫だろう。我々の他にもう1パーティが折立へ向かうようだ。タクシーの運ちゃんによると、折立のキャンプ場はクマの通り道だそうだ。朝と夕方によく出るとのこと。ただ、遠くから見ている分には問題ないらしい。この話を聞いてほっとする。

13:48 折立着。タクシー代15450円(貸切料金)。
 登山口脇にある折立休憩所でテン場の受付をする。管理人さんにクマの話を聞くと、毎日出ていると言われた。彼らは明るいのが苦手だから、炊事場の明かりの近くに張るとよいと言われその通りにする。
 テン場はとても広く、地面は芝生なので、クマさえ出なければ安心して泊まれる場所だろう。設営中ブルーシートの面積が足りないことが判明。今回の山行ではV6とV4を持ってきていたことがその原因で、散々悩んだ末に2つのテントをL字に張ることで対処した。テントは他に2張。炊事場の水は生水不可。

16:00 天気図作成。台風20号の動きが気になる…

 夕食は、クマが出るということもあり各自。その後トランプなどをして時間をつぶす。

21:00 クマに怯えながら就寝。


9月23日(月) 晴れ時々くもり

05:30 起床。クマは… 出なかった。天気は晴れ。気持ちの良い登山になりそうだ。朝食も各自で済ませパッキング。石戸谷のズボンの留め具が壊れる。

07:00 出発。登山客が多い。登山届は折立ではなく太郎平小屋で提出することになっている。

07:20 上着を脱ぐため小休憩。ここでCLがテン場の受付票を返し忘れたことに気づく。やべぇ。まだ20分しか登っていないためすぐ戻れると判断し、SLと一緒に折立まで下山し受付票を返却。のちみんなと合流。ロスタイム17分。

07:50 出発。小休憩のつもりが大休憩になってしまった。

08:25-35 休憩。くるまちゃんがつらそう。20キロはさすがに厳しいか。

09:30-50 1870.6m三角点。ここで行動食のなしを食べる。水分はあって良いのだが、甘さがない。

10:25-35 休憩。

 登っている途中、先日野口五郎岳へ登られた方と話が弾む。写真を撮ってもらった。

11:20-30 五光岩ベンチ。みんなだいぶ疲れている。折立へ下山する登山客が多い。遠くに太郎平小屋が見えたので、あそこまで50分だと皆に告げると、絶対無理と反論される。

12:15 太郎平小屋着。45分で来れたじゃないか…。
 この小屋の行者にんにく入りのラーメン(800円)がうまいらしいので、みんなでそれを注文して食べる。確かにおいしい。行者にんにくの風味が良い。
 ここで、PWを提出。薬師峠キャンプ場の受付もここで済ませる。テン場代1人500円。

13:03 出発。ここからキャンプ場までは木道を歩く。

13:22 薬師峠キャンプ場着。
 テントを張るスペースを探す。V6が張れる場所は少ない。昨日のようなL字に張れる場所はなかったので、仕方なくV6 のブルーシートを3枚で済ます。テントは他に10張。設営後付近を偵察。トイレには「北アルプス一きれいなトイレを目指しています」と書かれた張り紙があった。洋式のバイオトイレで確かにきれいだった。そばには水場もあった。水量は豊富だが、水の出方がなんか変だ。水汲みでは竹内が持ってきていた漏斗が活躍した。
 山行前から探していたクマ鈴が竹内のザックのサイドポケットから見つかる。彼に全く非はないのだが、かなり申し訳なさそうな顔をしていた。

16:00 天気図作成&夕食作り
 カレーライスは、ワンゲルで作ったものの中では1番うまいものが出来上がった。デザートはフルーツ缶詰。山では贅沢な食事だ。

21:00 就寝。星がきれい。


9月24日(火) 晴れ

04:00 起床。即行でシュラフをたたむ。スタートダッシュはよい。
 朝食はトマトリゾット。すぐに出来上がったので朝食にはもってこいだろう。今日のコースは水場が期待できるので、CL・同格・医療以外のプラティパスの水を捨て、軽量化を図る。

06:00 出発。今日は井上に先頭を歩いてもらう。朝日に映える鷲羽岳が美しい。

6:18-24 太郎平小屋。上着を脱ぐ、嶋田の腰にガーゼを張るために小休憩。

06:51-07:01 休憩。

07:13 1本目の橋を通過。

07:19 2本目の橋を通過。この橋は竹で出来ており、かなり不安定。1人ずつ注意して渡る。

07:38 左俣出合通過。ここも1人ずつ渡る。

07:44-07:54 休憩。ここまで良いペースで歩けている。薬師沢沿いの登山道は木道が多いため、雨が降ったりして濡れていると滑ってペースは上がらないだろう。

08:27 カベッケヶ原通過。カッパ伝説の地である。カッパに遭遇したら、どう対処すればよいのだろうか…

08:36 薬師沢小屋着。ここまでに出会った登山客0名。
 沢沿いにあるだけあって、水はそのまま飲めるのがジャバジャバ出ている。沢も非常に澄んでおり底まで見通せる。釣り好きの嶋田によるとイワナがいたそうだ。

08:58 出発。
 小屋の目の前の吊り橋を渡るとすぐに、急な傾斜のハシゴを使って河原に降りる。そうしないと雲ノ平への急登に取りつくことができない。つまり、薬師沢増水時は登山道が分断されるということだ。

09:30-40 休憩。行動食のゼリーを半分食べる。出発直前に、昨日太郎平小屋でテン場の受付をしてもらった兄ちゃんに抜かれる。

10:17-27 休憩。急登だから休憩場所を探すのに困る。

11:02-12 休憩。井上は急登を楽しんでいる。残りの行動食のゼリーを配る。

11:42-58 アラスカ庭園。やっと雲ノ平にたどり着けた。こんな場所が日本にあったのか、と思わせるような景色である。一緒に休憩していたおじさんに写真を撮ってもらう。

12:20 奥日本庭園通過。絶景なのだが、アラスカ庭園との違いがよく分からない。くるまちゃん曰く、石の大きさが違ったそうだ(後日談)。

12:28-35 祖母岳分岐。メンバーの体力状況を考えて、空身ピストンにするかどうか悩む。結局、体力的にキツイ2人だけ空身で行くことに。

12:42-52 祖母岳(アルプス庭園)。山というよりも、雲ノ平の展望台といった方がしっくりくる場所である。もちろん景色は良い。パノラマ写真を撮る。

12:58 祖母岳分岐通過。雲ノ平には不安定な木道が多いような気がする。

13:07 雲ノ平山荘着。山荘はギリシャ庭園にある。
 買いたかった雲ノ平の手ぬぐいが売り切れだった。残念!
 雲ノ平キャンプ場の受付をここで済ませる。テン場代1人500円。
 カップ麺を買って食う者多数。

13:40 出発。

13:58 雲ノ平キャンプ場着。
 テントを張るスペースを探すが、ここもV6が張れる場所は限られてくる。昨日は2つのテントを並べて張ることができたが、今日はそれも無理そうだ。いまさらだが、V8を持って来なくてよかったと思う。テントは他に5張。
 設営後、全員のプラティパスに水を汲む。ここの水場は量が豊富で、しかもそのまま飲めるという最高の水場である。

16:00 天気図作成&夕食作り
 台風の動きが気になるが、明日の午後には雨が降りそう。
 夕食はパスタ+スープ。各自でソースを持ってくるといういつもの方式。寒かったので、コーンスープは本当においしかった。雲ノ平の水100%で作ったゼリーは、暑かったらおいしく感じられただろう。

20:30 就寝。昨日よりも星空がきれい。まるでプラネタリウムのよう。


9月25日(水) 晴れのちくもり

03:00 起床。晴れて星空が見える。朝食のベーコンを調理する。また、ここから先は水場がないので、夜に減った分の水も汲みに行く。朝食後は即行でパッキング・撤収。

05:00 出発。今日は野口五郎岳まで天野に先頭を歩いてもらう。この時間だとヘッデンが必要。

05:20-24 上着を脱ぐため小休止。もうヘッデンはいらない。

05:45-55 三俣分岐。ここでくるまちゃんのプラティパスを振り分ける。薬師岳が朝日に照らされて赤銅色に輝いている。感動。

06:03 祖父岳の登りで道に迷う。佐藤さんの偵察により道発見。

06:18 道を間違えていたことが判明。我々は、登山道よりも少し西の大岩がごろごろした地帯を無理やり突っ切っていたということになる。

06:25-35 祖父岳。
 薬師岳・黒部五郎岳・水晶岳・鷲羽岳といった名峰が一度に見渡せる素晴らしい場所である。槍ヶ岳も見えた。
 嶋田が「槍ヶ岳を撮ります」とか言いながら、思いっきり笠ヶ岳を撮っていた。一同総ツッコミ。

07:17-27 岩苔乗越。水場は5分下ったところにあるが、時間がないので確認はしない。コルだからか風が強い。

08:12-30 水晶小屋。ここまでの登りはかなりつらかった。途中、地面が赤い色をした場所があり、異世界を歩いているような感じがした。
 野口五郎岳が見える。あそこまで今日中に行けるのだろうかと思ってしまうくらい遠くにある。

09:17-27 東沢乗越。水晶小屋から竹村新道分岐までは切り立った岩稜帯で、想像以上に時間がかかる。くるまちゃんが何度もこけるのでヒヤヒヤする。

10:13-23 休憩。

10:59 竹村新道分岐通過。みんな無言。

11:09-19 真砂岳のトラバースで休憩。行動食のドライフルーツを食べる。眼下に見える五郎池の周辺は紅葉が美しい。

11:50-56 野口五郎岳。ここへの途中、天野がトラバース道に行こうとする。頂上へ行く道は注意しておかないとスルーしてしまう。

12:09 野口五郎小屋着。ここは昨日で今年の営業を終えていたが、山バッジを売ってもらった。行動食をここでも食べる。

12:25 小屋の方の見送りを受けて出発。このあとすぐに烏帽子小屋の方に抜かれる。今日、烏帽子小屋から野口五郎小屋に荷物を届けて、その帰りだそうだ。烏帽子小屋までは、歩き方にもよるが大体2時間かかるとのこと。
 ここから下山まで嶋田に先頭を歩いてもらう。

13:10-22 休憩。

13:56 三ツ岳直下通過。途中、嶋田も道を間違いかける。三ツ岳の西にあるピークを巻く道は、注意しておかないと見つけられない。

14:07-17 休憩。肩の痛みを訴えるものが多い。あと少し、頑張れ!俺は早くトイレに行きたい。高瀬ダムが眼下に見える。

15:04-14 1本で烏帽子小屋まで行けるかと思ったが、休憩をとる。

15:21 烏帽子小屋キャンプ場着。全員疲労困憊。
 キャンプ場にアタックザックをおいて小屋まで行く。キャンプ場から小屋までは徒歩で5分ほどかかる。テン場の受付をする。1人500円。小屋から離れたテントサイトにはV8でも張れそうな場所があったが、小屋に近い便利な場所にはそのような場所が少ない。

16:00 天気図作成&夕食作り
 天気図は前線を1本書き忘れた。夕食は麻婆春雨丼と海藻サラダ。サラダうめぇ
 このあたりには水場がないので、足りなくなった水を小屋で購入する。天水を殺菌・消毒したもので、敏感な人は飲まない方が良いみたいだ。2L購入する(200円/L)。

20:30 就寝。えらい斜面だ。


9月26日(木) くもり時々雨

03:00 起床。寝言から判断するに、夢の中でも登山をしている者がいた。お疲れ様。
 朝食は、炊き込みご飯の少し水分が多いやつと味噌汁。これが山での最後のメシだと思うと少しさみしくなる。

04:56 霧雨の中キャンプ場発。嶋田のパッキングは本当に早くなった。

05:00-09 烏帽子小屋。水が足りなくなりそうなので、さらに追加で1L購入する。ちなみに、小屋での水の補給時間は午前5時から午後7時まで。ここからブナ立尾根を下る。

05:55-06:05 2208.5m三角点。結構速いペースで来られた。みんな元気。

06:48-58 休憩。ブナ立尾根は北アルプスの三大急登らしいが、道がかなり整備されているので、登るのはそれほど苦でないだろう。

07:38-49 濁沢出合。近くを流れる小沢が水場らしい。飲むには煮沸した方が良いだろう。ここの水で顔を洗う。気持ちいい。

 濁沢にかかる橋は丸木の橋で注意して渡る必要がある。不動沢には吊り橋がかかっているがかなり長い。不動沢と濁沢の間にはキャンプ場あり。まあまあ広い。料金(1人500円)は下の高瀬館か上の烏帽子小屋で払うようになっている。余談だが、濁沢の水は本当に濁っている。不動沢の水は澄んでいた。

08:19 高瀬ダム着。下山完了。
 ここで、最後までとっておいた行動食のクッキーを食べる。5日間もあったのに割れていなかったのはすごい!水を沸かして何か温かいものでも飲もうかと思ったが、ダムの敷地内であったため断念。ここには10円玉のみ使える公衆電話があったが、かなり古いピンクのダイヤル式である(ちゃんと使える)。

08:53 出発。このあと、七倉山荘までロード。途中のスノーシェッドには、スズメバチの巣があるところも…

10:51 七倉山荘着。ここは、去年改装したようで、かなりきれい。温泉に入った後、ごはんを食べる。ダムカレーなるものがあった。

13:57 七倉山荘発。ジャンボタクシーで信濃大町駅へ向かう。

14:22 信濃大町駅着。タクシー料金9900円也。

15:08 信濃大町駅発。また、長い電車の旅が始まる。

22:07 内野駅着。

■携帯電話の電波状況
この山域は、基本的にドコモが強い。薬師峠キャンプ場で2本。祖父岳で3本入った。
折立、薬師沢、雲ノ平、高瀬ダムはダメ。

■反省・感想
・今年の夏合宿は、今までにあまり行ったことのない山域に行こうと思い北アルプスに決定した。雲ノ平はCLが高校生のころからのあこがれの地であり、日本最後の秘境と呼ばれる場所である。実際に雲ノ平(アラスカ庭園)にたどり着いたときは、5年来の想いを果たせてよかったと思えた。それくらい、素晴らしい景色だった。
・樹林帯・稜線・高原・沢などバラエティーに富んだ山歩きだった。
・2日目のテン場の受付票の返却を忘れたのは痛かった。
・自分の考えをもう少し同格に伝えるべきだった。
・4日目のコースタイム設定が全体的に甘かった。
・全行程を歩くことができて本当によかった。頑張って歩きとおした(特に4日目)メンバーに感謝します。

■他のメンバーの反省・感想
・すごく楽しかった。
・体力的にすごく疲れた。
・自分の荷物を持ってもらったので、体力をつけようと思った。
・急登と岩場が楽しかった。
・景色が良かった。
・道を間違えてすまない。
・山小屋が充実していて素晴らしいと思った。
・5日間で成長したと思えた。
・晴れてよかった
・クマに会えなくてよかった。
・使う水の量をちゃんと計算できていなかった。
・米をうまく炊けるようにしたい。
・持ってくる調味料の量と種類をもっと考えておくべきだった。
・行動食をどこで食べるか考えておけばよかった。
・へとへとに疲れてしまってテン場探しに参加できなかったのはまずかったと思う。
・天気予報を外してしまった。
・物の管理が甘かった。
・行動記録をしっかりと取れなかった(特に1日の後半)。

■最後に
 本当にお疲れ様でした!!