飯豊連峰縦走

←ひとつ戻る


○山域 飯豊山(新潟県新発田市及び胎内市、福島県喜多方市、山形県小国町及び飯豊町)
○メンバー CL:岡 同格、医療:下西 SL:宮澤 食当:三浦 装備:関根 気象:長場


9月13日(水)

15:00 福島県喜多方市山都町に向け、内野駅を出る。途中新潟駅で長場と合流。
      天気予報では終日晴れだったので、皆晴天の中での登山を期待。

18:21 山都駅着。タクシーで川入の御沢野営場へ向け出発。

18:50 御沢野営場着。テントを建て各自持ち込んだ夕食を食べ就寝。
      暑くて快適に眠れなかった。星は綺麗だった。翌日以降の夜に期待が高まる。

星空


9月14日(木)

3:00  起床。各自朝食を食べ、テントを撤収しパッキングをする。天気は曇りだった。

5:00  御沢野営場発。

5:14  川入登山口着。

5:41  ちょっと開けた場所で5分休憩。

5:46  発

6:03  下十五里着。飯縄山と書かれたわら傘を被った人に遭遇。年に10回は
      飯豊山登山をしているらしい。すごい。

6:24  中十五里着。

6:50  上十五里着。ここで10分休憩。ここまで周りの景色が霧につつまれて
      いた上に、小雨が降ってきた。日が昇れば晴れると期待。
      休憩中、三浦の持っていた虫よけスプレーを使う。なんか山椒臭い。

7:00  発

7:30  笹平着。

7:45  横峰着。ここで10分休憩。ここにきて晴れてきた。
      みんなのテンションがかなり上がる。安いもんだぜ。

7:55  発

8:25  水場に到着。しばらく待機。みんな水をくみ、宮ちゃんはポッピング演習を受ける。

水場2

雲が晴れ、これから通る剣ヶ峰が見える。ここで、飯豊によく登っているという3人の女性たちに出逢う。飯豊のとりこになっているそうだ。

僕らもそうなるんだろうか。

8:35  発

8:50  三国岳と地蔵山の分岐に到着。

9:35  剣ヶ峰の岩稜に到着。なかなか切り立っていてスリルがあった。
      下りは通りたくないと思った。

剣ヶ峰


剣ヶ峰2

途中、クワガタに出会う。

クワガタ

剣ヶ峰を超えると「お疲れ様 もう少しで三国小屋です 約3分?」と書かれた小さい看板を発見。なんかうれしい。

小国


10:03 三国小屋に到着。3分では着かなかった。長く歩いたので、ここで20分休憩。
      下西は練乳を吸っていた。

小国小屋


10:23 発

11:25 10分休憩。ここで三浦が頭痛を訴え、バファリンを服用。またか。
      (三浦は飯豊山行の約2週間前に行った南アルプス山行でも頭痛になっていた)

11:35 発

11:58 種蒔山着

12:18 今日の目的地、切合小屋に到着。予定よりも2時間早く着いてしまった。
      先に進むかという声もあったが、皆疲れているのでここで一泊。

切合小屋


 小屋は管理人がいて、物品の販売もしていた。水場は小屋の目の前にあり、トイレは水洗でトイレットペーパーを流せるという素晴らしい設備であった。トイレ使用料一回100円。テン場はV6なら10数張りは張れるかという広さであった。

 テントを建て終わっても2時間くらい暇ではあったのだが、風が強く、景色も雲で見えなかったので、みんなテントで寝ていた。

眠い


CLは1本800円のあまり冷えていないスーパードライを購入。下山後、後悔することになる。

ビーール


 さて、16時になり、天気図作成と夕食作りに取り掛かる。夕食は炊いたご飯に焼いたスパムを乗せマヨネーズを掛けただけの、シンプルながらインパクトのある一品だった。

スパム


 スパムは少し高いがとても簡単に作れ、腐る心配が全くないので割と使えると思った。

 ご飯は翌日の朝食がリゾットだったので今日のうちにまとめて炊いておいた。これで朝、米を一から炊かずに済む。これもなかなかいいアイデアであった。

 スパムを焼いた後のコッヘルの処理で、お湯で汚れを浮かせて翌日のリゾットのご飯の中に入れておけばよい、というCLのひらめきに皆が賛同し、そのようにすることに。これでポークエキス入りのトマトマリゾットが食べられる。やったね!

 食後、翌日の準備をした後なにも見るものもすることもないので19時ぐらいには皆寝ていた。

9月15日(金)

3:00  起床、であったが激しい雨風の音でその前には起きていた。
      晴れの予報だったのに…悲しくなってきた。

 朝食はトマトマリゾットであった。ポークはどこかに行っていた。作りすぎて余ってしまった。残りは後で食べることにして、関根の飯タッパに詰め込んだ。

 皆雨風の中撤収。5時発予定であったが暗かったので、10分後に出発。遠くの方では晴れていた。おそらく飯豊にだけ雲がかぶっているのだろう。

5:50  草履塚着。10分休憩。雨はやんでいたが風は強かった。

6:00  発

しばらくすると、姥権現と御秘所が遠くに見えた。

姥と御秘所

6:18  姥ノ前着。姥権現というお地蔵さんがあった。

昔、飯豊山は女人禁制の山であり、かつ男性の成人の儀式にも使われた山であったのだが、ある時儀式のために登った息子を心配し後を追った母親が姥ノ前で石になったそうで、その母親が姥権現だそうだ。こわーい。

姥権現



6:21  御秘所という岩場に到着。ここもなかなかスリリングであった。

御秘所


7:25  本山小屋に到着。ここにも管理人がいた。管理人さんから白湯を貰う。20分休憩。
      ここのテン場はあまり広くなくV6なら6、7張りといったところだった。

本山小屋

7:45  山頂に行く前に飯豊山神社にお参りする。

飯豊神社


7:55  改めて出発。

8:07  飯豊本山山頂着。周りは雲に覆われていた。風も強い。
      ここで北朝鮮がミサイルを発射したことを知る。
      寒いので写真を撮って早々に降りることに。

山頂

山頂を降りてしばらくすると、雲が晴れ雄大な稜線が目の前に広がった。みんな感動。本当に来てよかった。

飯豊1


飯豊2


飯豊3


8:41  駒形山着

8:55  水場への分岐があるところで10休憩

9:05  発

9:55  御西小屋着 10休憩 ここへ来る頃にはまた景色は見えなくなっていた。
      ここのテン場はV6で10張りも張れないくらいだった気がする。
      あとトイレが臭かった。

御西小屋

10:05 発

10:54 天狗の庭着 10休憩

11:05 発

12:07 1850m地点で10休憩。

12:17 発 

少し行くと雲が晴れ、これから登る烏帽子岳が見えた。結構高い山でみんなショック。霧の中を歩くので、歩くたびに目の前の山が高くなっていく。体よりも気持ちが先に疲れていく。

13:05 きつい登りを終え烏帽子岳着。みんな疲れていた。10休憩。

13:15 発

この後、梅花皮(かいらぎ)岳に到着(すぐついた気がする)。その後雲が少し晴れ、本日の目的地である梅花皮小屋が見えた。みんなの元気が戻る。

14:00 梅花皮小屋着。この小屋にも管理人がいた。

かいらぎ小屋


 休憩をした後、みんなでテントを建てる。ここのテン場は今までで一番小さく、V6とV4が一つずつ張れる程度の小ささであった。水場はすぐ近くにあり、トイレは普通の和式トイレと全く変らず、水洗でトイレットペーパーを流してもよいものであった。飯豊山の小屋は設備が整っていて驚いた。

 テントを建ててから三浦が何を思ったか、これからパスタを茹でる為のお湯を作るのに使う空のコッヘルの中に1.2kgのパスタをすべてぶち込んでいた。

何してんだこいつ。頭痛でおかしくなったか。しょうがないので後でパスタを別のコッヘルや袋に移すという、する必要の全くない作業をすることに。

パスタ

 暇な時間CLは朝食で使うつもりだったチーズを食べ続けていた。今日のテン場はなんだかカオスだった。

 16時から、夕食と天気図作成を開始。まず朝食の残りのリゾットを温め直して、残りのチーズを入れた。なんかピンク色のとろろみたいなのが出来た。味はチーズが支配していた。

 次にすでに無駄な手間をかけたパスタを作った。うまく出来たのだが、やはり一人200グラムは多すぎた。山の上で食べ過ぎになってしまった。毎食3合食べてる誰かさんの意見をそのまま参考にしたのが失敗だった。

食後明日の準備をして、明日の天気を期待して就寝。19時前には皆寝ていた。

かいらぎ


9月16日(土)

3:00  起床。さすがに4日目だと体力は完全には戻らない。
      皆だるそうに朝食の準備に取り掛かる。
      朝食は鮭雑炊で、前日に米を炊いておいたので10分くらいで出来た。
      準備を終え、時間が余っていたので小屋でのんびりしているときれいな朝焼けが現れた。
      とても美しい。

朝焼け


5:10  梅花皮小屋発。

5:38  北股岳着。全行程で一番の絶景だった。みんなのテンションMAX。ここで5分休憩

北股2


北股

5:45  発

6:45  門内小屋着。ここで10分休憩。テン場はV6なら10数張りは張れそうな気がした。

門内小屋


ここから梶川尾根を行くまでに、新大ワンゲルOBが建てた鎮魂碑があった。どうやら昔飯豊山で亡くなったワンゲルOBの方がいたらしい。

鎮魂碑


7:25  梶川尾根分岐着。ここから縦走を終え下山する。さらば飯豊山。

8:10  梶川峰着。いろいろあって15分休憩。三浦がまたバファリンを服用する。
      大丈夫なのか。

8:15  発 ここから辛い下り坂が始まる。

9:17  五郎清水着 10休憩

9:27  発

10:06 1145m地点着

10:46 湯沢峰(1021m地点)着 手前の急登でみんなへとへとになった。20分休憩

11:05 発

11:36 下山まで休憩できる場所がないのでここで5分休憩。

11:41 発

      下山までずっと急な下り坂が続いた。すぐに足が痛くなる。

梶川


長場は下山の時はうなりながら下るのが癖らしく、ずっとうなっていた。さらに地面はコケが生した滑りやすい岩が多く、特に雨の日はなかなか危ない場所だと感じた。

13:05 下山。みんなへとへとだった。下西は近くの川で川遊びをしていた。

下山


その後、飯豊山荘でお風呂に入った。シャワーが一つだけの小さな温泉だった。あまり団体には向いていなかった。

15:00 タクシーで小国駅へ

小国駅に着いた後、見た目がちょっと怖そうな定食屋さんで食事をし、電車に乗って帰宅。

みな怪我無く終了出来て本当によかった。

おわり。


○反省
SL  後ろをもう少しよく振り返ればよかった。注意を促すのが少なかった。
食当 パスタが多すぎた
装備 ハンマーを忘れるところだった。あまり自分から仕事しなかった
気象 ラジオの周波数を調べていなかった
医療 仕事がなかった
同格 あまり仕事をしなかった
CL  装備の仕事をすこし奪った気がする

以下に今回山行をして分かったこと、思ったことを書いておく。今後の参考になれば幸いである。

・剣ヶ峰、御秘所はなかなか危険な場所であった。少なくともERで通るべきではないと思った。剣ヶ峰以降のERは弥平四郎のルートが使えると思った。

・川入から本山小屋までコースタイム的には一日で行けることが分かった。ただそれなりの体力がいることに注意

・梅花皮小屋のテン場はかなり小さかった。飯豊山は人が少ないが、シーズン中は梅花皮小屋でのテント泊はかなり厳しいと思われる。ただ、飯豊山の小屋は一泊一人1500円~2200円程度なので、小屋泊まりを計画に入れるのもアリだと思った。

・今回の山行では天気が目まぐるしく変化した。飯豊山は日本海側から来る風を受け、雲が発達しやすい場所となっている。その為高気圧がすっぽり日本に被さらないと確実な晴れは見込めないと思う。実際、2日目は高気圧が日本海上空にあり、日本海側から強い風が吹き込んだため地上は晴れていても、飯豊山では雨となってしまった。長期山行をするなら、大きな太平洋高気圧に日本が覆われる夏が良いと思われる。(まあ、どこの山でも同じか)

・リゾットや雑炊を朝食にするとき、前日に米を炊くと朝食に時間をかけずに済む。

・三浦はバファリンを自分で持ってきなさい

○今回のコースタイム
9月14日(木)
御沢野営場=[2:20] =1334m=[1:30]=剣ヶ峰=[0:32]=三国岳=[1:25]=種蒔山=[0:20]=切合小屋
計[6:07]

9月15日(金)
切合小屋=[2:17]=飯豊山山頂=[1:38]=御西小屋=[2:40]=烏帽子岳=[0:45]=梅花皮小屋
計[7:20]

9月16日(土)
梅花皮小屋=[0:28]=北股岳=[1:00]=門内小屋=[0:30]=梶川尾根分岐=[0:45]=梶川峰=[1:31]=1145m=[0:40]=1021m(湯沢峰)=[2:00]=飯豊山荘
計[6:54]

○最後に
 最近のワンゲルの長期山行はアルプスが中心になっていますが、飯豊山は景色の素晴らしさ、雄大さに加えて登山道の快適さや山小屋の設備もアルプスに引けを取らず(テント一人500円、素泊まり1500円~2200円とかなりリーズナブル!)、人もあまりいない点でも快適に山行が出来、しかもアルプスよりもそれほど遠くない、というか新大からじゃないととても行く気にならないような奥地にある山な上、縦走しないと飯豊の一番美しいところは見えないので、今後の長期山行でもぜひ飯豊山行をしてほしいと思います!
 今回は飯豊山だけでしたが、飯豊連峰最高峰である大日岳や関川村にある杁差岳などまだ訪れるべきところはあるので、今回とは違うルートでの山行も期待しています!