医療講習会 2017

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10月14日、21日、22日に新潟県赤十字会館にて医療講習会が開催されました。
山行における役職の一つ「医療」を担当するために必要な「赤十字救急救急員」の資格を取るための講習会で、受講は部員の義務とされているようです。
一年から小平、三浦、菊田、藤田、二年からは江部先輩と長場先輩が、そして資格の更新を忘れ失効させてしまったらしい玉井さんの計7名が今回参加しました。

10月14日
この日の内容は赤十字救急法基礎講習でした。はじめの一時間指導員の方のありがたい訓示と学科講習を受け、続いて実技に入りました。まず手当の基本として観察と保温、体位の変換を行いました。その後一時救命処置の訓練となりました。
一次救命処置とは、胸骨圧迫と人工呼吸から成る心肺蘇生とAEDを用いた除細動で構成され、救急車が到着するまで市民の手で行われる一連の処置です。上半身だけのダミー人形くんを用い、四人一組の班に分かれ一連の動作を何度も練習しました。特にAEDを持ってくるよう依頼してから到着までの間に胸骨圧迫30回と人工呼吸二回を一セットとした心肺蘇生を延々と繰り返すのはなかなかに体力を消費するものでした。

その後、実技と学科の評価、いわばテストというべきものを受けました。人形を前にした参加者が真剣に規定の確認合図を呪文のごとく唱え、ひたすら心肺蘇生をする会場は異様な雰囲気に包まれていました。学科の試験は特筆すべきものがないくらい簡単でした。この日の基礎講習は参加メンバー全員が合格しました。

その後、二日目以降の内容となる「赤十字救急法救急員養成講習」の学科の講義を受け、その日の内容は終了しました。

10月21日
この日は前回の内容の続きの学科を受講したのち、より難易度の高い実技を受講しました。
直接圧迫、間接圧迫の各止血法を学んだ後、この講習会最大の難易度を誇るであろう三角巾を用いた傷の手当を学びました。体の各部位に適切にガーゼと三角巾を当て固定するのですが、その方法を翌日行われる実技検定までにすべて覚えなければならないので皆苦労していました。

講習終了後も残って復習しようとするメンバーや学科の内容を勉強しなきゃと焦るメンバーもいましたが、楽観的なメンバーも何人かいました。曰く「明日までに覚えればいいんだろ?ワンチャンいけるっしょ」

10月22日
いよいよ最終日です。この日に学科、実技ともに検定があり、合格しなければ資格はもらえず、医療を担当することもできず、そして何より部費から支出される参加費を返還しなければならなくなるのです。
学科の講義と骨折の手当を中心とした実技の練習を午前中に行い、昼休みを挟んで搬送の実技講習を行いました。

医療講習会3
骨折の手当の一例


医療講習会1
学科検定直前の昼休みまで悪あがきをする人

医療講習会4
担架を開いて…

医療講習会2
傷病者(?)を搬送…。重い…。

搬送の実技の後は総合実技を受けました。実際の災害の状況を想定し、その場で臨機応変に適切な処置が出来るか否かを見る実技課目でした。一般の参加者の皆さんと協力して、傷病者役の参加者に応急手当を実施し搬送するという今までの実技の総決算的な課目でしたが、これがなかなか難しかったです。率先してリーダーシップを発揮するのって難しい。お互いがなにをしようとしているか、何をすべきかが上手くかみ合わなければ適切な処置は実行できないと切実に思いました。

総合実技の後にすぐ実技検定が実施されました。それまで講習で習ったに三角巾を使った傷や骨折の手当が課題でした。なかなかうまくいかず、制限時間をオーバーしてしまうメンバーもいました。(これは落ちたな…)誰もがそう思いました。やらかした本人は絶望的な感じになっていました。

実技検定の後にすぐ学科検定が実施されました。この検定では初日の簡単な選択式テストとは違い、記述式のテストとなっておりそれなりに教本を読み込んでおかなければ回答ができないようになっていました。メンバーには前日ノー勉の資格試験を舐め切った人や、どこからか過去問を入手しきちんと勉強してきた学生の鑑のような人まで様々でした。

学科検定を終えれば医療講習会は終了となります。まあなんとかなったんじゃないか…。各々がそう思っていたことでしょう。その結果はおよそ一か月後に判明しました。

11月13日
この日の部会で赤十字社から届いた検定の結果が発表されました。
医療講習会の代表者だった江部先輩から一人ひとり合格者の名前が読み上げられます。
その結果は…
受験者7名中6名が合格でした!
実技でやらかしたメンバーもしっかり合格していました。とてもうれしそうでした。玉井さんは「当然でしょ。むしろこれで落ちるの?」と王者の風格を漂わせていました。
残念ながら全員合格とはいきませんでしたが、それでも大半のメンバーが合格し、医療を担当することができるようになりました。
いざというときにこの医療講習会で学んだことが生かせるようにしっかり覚えておくようにしましょう。