平地ビバーク体験(2006年12月)

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はじめに

2006年12/2 ~12/3にかけて、ビバーク体験を角田山でやるから来たい奴は来い、ということでツェルトを使った山行を計画した。
 折しも新潟では初雪の予報が出ており、積雪強風雷注意報発令されてんのに山の中でビバークなんかやりたくねえよ、ということで部室前でビバーク体験をすることにした。



詳細


  • 期日:2006/12/02~12/3

  • 場所:ワンゲル部室前

  • メンバー:CL/出雲、同格/花崎、鶴田、高橋(湯沸かし)

  • 装備:共同/コッヘル(小)×1、ツェルト(2~3人用)×2、非常用シート×4、無線機×2、コールマン(ガス0.5リットル)×1、温度計
    個人/冬山日帰り装備一式、食料はレーションとカップラーメン



はじまりの刻

昼だというのにかなり暗い。外は大雨、強風で外出する気になれない。しかしやると言った以上は行かなければなるまい。100均で温度計を購入し、部室へ。

15:00 大雨 ツェルト設営開始

部室集合。本来は角田山頂に着いてからが本番だったので、疲れはない。しかし、すでに大雨強風でずぶ濡れのため、気力の低下という点では十分すぎる条件ではある。出雲・鶴田さん組と、花崎・高橋組に別れツェルトを張る。大雨強風の中、予想以上に苦労した。



http://blog-imgs-26.fc2.com/n/u/w/nuwv/



15:48 雨 ツェルト設営完了

ツェルトの設営に予定の倍の40分かかった。ツェルトを登山のお守り扱いにしているだけではいざというとき痛い目に遭いそうだ。



16:00 小雨

カップラーメンを食うべく、高橋にコールマンでお湯を沸かして貰う。各自軽く食事を取る。

その後、無線の操作を各自出来るかおさらいし、非常用シートやレジャーシートにくるまるとどれだけ寒さがしのげるのか外で実験。非常用シートは風を通さず、すぐに熱がこもり始めるのが分かる。これは眠れそうだ。



17:22 曇り 室内8度

ツェルトに入り、固形燃料に火を付ける。ついでにカップに水を入れて火にかける。5分ほどで沸騰し、ココアをいただく。室温も8度から24度まで上昇し、快適。

http://blog-imgs-26.fc2.com/n/u/w/nuwv/



18:31 曇り 室内14度

固形燃料が尽きた。気温もどんどん下がる。固形燃料を片付けようとしたら、下に敷いていた非常用シートやレジャーシートが溶けていた。幸いツェルトは大丈夫だった。すげえ。



19:41 曇り 室内8度

既にやることもなくなり、もう寝るしかなくなった。非常用シートにくるまり、シュラフカバーに入り、ザックの背当てを外して腰に敷いて、ザックに足を突っ込み、背中に新聞紙を敷いて寝る準備は整った。うむ。なかなか良い。寝よう。





…。







寒くて眠れない…





いや、寒いと言うより、正確には横になると地面と接する所が尋常じゃなく冷たい。

もうこうなったら耐えるしかないのか…。

色々体勢を変えてみるも、すきま風と冷たい地面に勝てずほとんど眠れなかった。

そして…



12/3、6:00 曇り 室内7度、外気温2度

終わった。耐えた。やっと解放される。祝福の初雪が降り出した。
撤収し、さっさと帰って寝た。



ビバーク体験を振り返って


行程を最初から順に追っていく。

まずツェルト設営。

これは予想以上に時間がかかる。負傷者や悪天候のために作業効率が悪くなることは十分に考えられる。また、自分で言うのも何だが事前に勉強会を開くために色々勉強したこともあり、ロープワークや張り方で花崎組とは結構差があった。



次に無線。

これは事前にみんなでしっかりやったので操作や応答に問題はなかった。

ツェルト・無線は往々にして登山のお守り的存在になりがちで、持っていっても使い方が分からないという人は結構いるのではないだろうか。勉強会である程度は覚えられるかもしれないが、山の中ではないにしろ、今回のように実際に近い形で使う必要がある。



次に暖房。

固形燃料は火力が結構あるが、やはり持ちは悪い。実際にはお湯を沸かす時に固形やストーブ、それ以外では蝋燭というように使い分けなければならない。

個人的に思ったのは、長期合宿や残雪など日中でも寒い場合や停滞の時など、人によっては耐えられない寒さとなる可能性がある。そんな時は蝋燭で晩飯まで間を持たせる必要があるだろう。よってそのような山行では蝋燭は他の蝋燭を使い切ってなくてもなるべく長いものを持っていくべきで、事前の総点で確認するようにした方がよい。

あと、固形燃料を焚く際は下に何か敷かないとシートが溶けるので注意。それと二枚目の画像のようにカップを火に直接かけるので、取っ手がプラスチックになってる二重底タイプのカップを使っている人がいたら100均のでも良いから買い換えよう。いざというとき凄く困る。



最後に夜の明かし方について。

19:41の記録を見ての通り、持っている物で大体出来る限りの防寒はした。しかしそれでも眠るには程遠い環境だった。まだやれるとしたら新聞紙を身体に巻き付けて風を防ぐくらいだろうか。今回は平地での体験だったので着替えは用意していなかったが、山の中だったら着替えも全部着込まざるを得ないような状況に近かったと思う。

余りに地面が冷たくて眠れなかったので、そもそも横になって眠ろうとしたのが間違いだったのかもしれない。座って休むなら、地面に接するケツの下に重点的に断熱材を敷ける。(タオルや使わない手袋、可能なら着替えなど)背中には新聞を当てたりカイロを入れて暖める。また寝っ転がって倒す心配もないので蝋燭を灯しながら過ごすことも出来る。

敷物に関して

やはり人1人横になれるくらいの大きさのレジャーシートが良い。2人以上でビバークするなら一枚はツェルトの下に、他はツェルト内に敷く、というのが良いと思う。銀マがある場合は環境が格段に良くなるので、やはり穴あきや100均シートは避け、大きめのを持っていた方が良い。



おわりに

どうだっただろうか?案外簡単に考えていたビバークも、実際やってみると事前に準備しててもここまで突っ込み所がある。
ビバークするような事態にならないに越したことはないが、ならないとも限らない。部員は全員体験しておいた方が良いと思う。



メンバーの感想



  • 高橋:寒かった。まあまあ眠れた。

  • 花崎:寒かった。2~3時間眠れた。

  • 出雲:寒かった。1時間うつらうつらして2時間起きてる状態を繰り返した。

  • 鶴田:本人から感想は聞いていないが、いびきが聞こえてた…。(出雲)